神主のぶらり街歩き

連載第34回 BBQを楽しみに武庫川をぶらり

突然ですが、皆さんはバーベキュー(BBQ)をされますか?私は、学生時代こそ、友人と川辺や海辺で何度か楽しんだことがありましたが、アウトドアプログラムを楽しむような生活を送ってきませんでしたので、尼崎のBBQ事情を知りませんでした。

実は尼崎市内でその聖地でもあった武庫川河川敷緑地は、現在終日食材を焼く行為は禁止されています。平成27年7月から29年11月まで「臨海部に(食材を焼く行為)可能区域を設定する社会実験」をしていたそうですが、結果は近隣、対岸住民のにおいや騒音に対する意見が多く、全面禁止になったそうです。

では、尼崎市内で楽しむにはどうしたらよいのか。調べてみますと、尼崎市立魚釣り公園内に「武庫川渡船バーベキュー広場」があり、ここなら利用料を払えば、七輪・炭・網を貸し出してもらえることがわかりました。

さあ、神社から一生懸命ぶらり(ぶらりを一生懸命するのも変ですが…)して、現地レポートをと思ったのですが、西日本に大きな被害を及ぼした大雨や、気温が40度に迫る連日の酷暑により断念。代わりに、当社とお付き合いのある近隣の企業が敷地内で開催されていたBBQ大会に合流させていただき、尼崎市内でBBQをすることに成功しました。

この会社では毎年7月の初めに社員さんや取引先企業さんなどを対象にBBQを開催。社長をはじめとする役員さん達が、おもてなしされているそうです。私の前にも分厚いお肉がずらり並び、汗をかきながら、お肉を食べてはビールを飲み、また汗をかき、と楽しい時間を過ごすことができました。お店で整然と並んで懇親を深めるのとは違い、自由に動き回って色々な人と語り合えるのもその魅力の一つかもしれません。

ということで、「武庫川渡船バーベキュー広場」については、皆さんが足を運んで楽しんでみてください。ごめんなさい。えっ、ぶらりしてないのと違うって?神社からその会社までの往復、約1時間はしっかり歩かせていただきましたよ。おかげで、神社に戻った頃には、いただいたアルコールはすっかり汗で抜け、シラフに戻ってしまったことも併せてご報告申し上げます。あ~、おいしかった。社長さん、ごちそうさまでした!


江田 政亮 えだ まさすけ
だんじり祭り、地域寄席…いつでも尼崎人にオープンなお社きふねさんの第17代宮司。「国道43号線にだんじりを走らせたい」と南部再生への想いは日々強まる。ラジオ番組「8時だヨ!神さま仏さま」(FMあまがさき毎週水曜日夜8時~)も好評放送中。podcastも。