尼崎ディスカバリー 尼崎市庁舎

尼崎で見つけた非日常の風景を切り撮る

張り巡らされるパイプ、禍々しいアンテナなど要塞のような厳つい感じの存在感を放つこの建物は、市民おなじみの尼崎市庁舎だ。撮影はドローンを使用し、上空からしている。何度も見ている建物だが、奥ゆかしい位置に「尼崎市」の文字があるのは、撮影時に初めて気づいた。よく見ると煙突があったりして、かわいい一面も。昭和37年に建てられたこの建物は、日本を代表する名建築家村野藤吾の設計。よく見ると窓や柱など凝ったデザインが見られる。住民票を取りに行くついでに、一度じっくり眺めるのも良いだろう。


写真・文/小林 哲朗(こばやしてつろう)
フォトグラファー。廃墟、工場、地下、巨大建造物など身近に潜む異空間をテーマに撮影。