帰ってきた メガネ、メガネ… vol.15【ドウネル】

尼崎南部で見つけた気になる光景。連続する写真と妄想に酔いしれるべし。

線路の向こう側のトイレにすぐ行きたい。でもあの遠くに見える踏切を通ったのでは間に合わない。そんなお悩みを解決!なんて役立つ情報はありませんが、今回は道路や線路、道の下を通る道「ドウネル」を集めた。

エグイ角度の階段
チャリンコカタパルト
俺の未来が眩しすぎる
貴重な東西ドウネル
自転車発射基地
青でも車は通れません
線路の下かつ水路の上
道の下の道の下の道
非馬場も屈む秋の午後
馬場ギリギリ通行可
歩いてタイムワープ
螺旋階段から直通

眼鏡人語
先日ある学者が発表したという噂の説を紹介したい。トンネルの上には山が横たわっている。「マウンテン」が「寝る」→テンがネル→トンネル。そして上に紹介した写真、これらは道が上に横たわっている。「道」が「寝る」…みなまで言う事は無い「ドウネル」だ。町中移動のベストを追求する市民の志の高さ、個性の強さがこのドウネルを極めて多様なものにしたのであろう。駐輪場直結の滑走路併設という心踊るドウネル、地下で複雑に入り組んだものや陰影の美しさがドラマチックなもの、奇跡の空中ドウネルまである。また、ドウネルのほとんどが南北に通っている事から、東西横長の国土を持つ日本の移動感覚は横方向に主導権があった事もわかる。南北の道は下をくぐるしか選択の余地が無かったのだ。深い…作り話なのに深すぎる。


まちのメガネ 山下祐生●やましたゆうき
あんぱんは中身の多さより、均等に配置されているかを重要視する25歳。