ノスアマ[nostalgic amgsk]
学生さんが見つめた尼崎。若者たちは、こんなところにノスタルジーを感じる…

夏本番! 海か? 山か? いや、まちあるきだ。
今回は大物駅からユニチカ記念館に向かって国道43号の南、東本町・築地から、開明町・寺町…と尼崎南部の広い範囲を回って夏を感じるものを探してみました。
日差しを遮るため木陰やすだれに涼しさを感じながら歩いていると、梅雨の花の紫陽花が萎れていたり、あさがおが咲いていたり、草花から夏の季節が移っていく様子が感じられました。またこの日の暑さは生き物や家、町の様子からもうかがえます。公園には盆踊り台の骨組みが組みあがりつつあり、そろそろ夏祭りの準備が始まります。

夏の要素いっぱいのショット!!最近よく見かけるようになったすだれ。日中は日差しも強く、冷たいものがほしくなる。定番だけど氷とビールで。

ちょっと変わった家。涼しそうな音が聞こえて探していたら、物干し竿に風鈴がぶら下がっていた。そこにはイスと洗濯機があり、生活感があふれた中に夏の訪れが見える。このイスからも夏の風景が見えるかなぁ。

駅前の公園にできた骨組み。最初は何かわからなかったけど、祭りの準備が進められているんだなぁ。駅前だからすごくにぎわいそう。

開きっぱなしの玄関からは暖簾がのぞいていた。風を入れるためだろうが、田舎のおうちを思い出す。物騒だといわれる時代でも、この地域に住む人たちのお互いの信頼があるからできることなのかな。
暑さを忘れる夏の風景たち

小学校の夏休みに観察したりスケッチ・押し花にしたりしたあさがおを思い出す。

色とりどりに咲き乱れる塀。きれいな花に誘われて近寄ったら…

花の陰には猫がいた。色とりどりの生命が活発に活動している中で猫たちはのんびりぐったりお昼寝していた。

室外に温度計発見。赤くて大きい温度計の針が指す位置を見てビックリ… 30を超えていた。こんなに暑い日が続くと通行人も通るたびに見てしまうんだろうなぁ。

銭湯から出てきたおっちゃんはさっぱりした様子。夏は寒くないし、汗もいっぱいかく季節だから、桶を抱えて薄着で来る人はたくさんいるんだろうなぁ。

あっ…地面が濡れている!!雨が降ったわけじゃないのに。振り返ると打ち水をしているおばちゃんがいました。ここを通る風は涼しくて夏の夕方のにおい(・・・)がした。この夏のにおい(・・・)って、地面が熱くて打ち水をしてもすぐ乾いてしまうからそのにおいなのかぁ。

あたりが薄暗くなって明かりがちらほら灯りだし、人の姿も影になって夏の夕暮れを醸し出している。おっちゃんの薄着に今日一日の暑さを感じた。
text/photo: 松永愛子・安田めぐみ illustration: 安田めぐみ