ノスアマ

学生さんが見つめたアマガサキ。若者たちはこんなところにノスタルジーを感じる…。ノスタルジックアマ略して「ノスアマ」

[今回歩いたエリア] 阪神杭瀬駅界隈 トリプルファイターに映画の看板だけ

今回のメンバー

稲垣翼(いながき つばさ)
1981年大阪府生まれ 関西学院大学総合政策学部3回生 趣味はプロレス観戦

タカタコージ
1978年岡山市生まれ 関西学院大学総合政策学部卒業 好きな言葉は「とりあえず」

「なんか賑やかですね」。阪神杭瀬駅の周辺に露店がズラリと並ぶ。まだ人通りは少ないが、「とりあえず、あるこ」とタカタさんに言われ、歩くことにした。途中、おいしそうな匂いに誘惑されたが、お金を持っていないので何も買えない。とある神社では祭りをやっており、露店はその出し物のようだ。「祭りっていいよねぇ」。祭りの雰囲気を惜しみながら、国道2号線を渡り、杭瀬商店街に向かう。

「チリン、チリン」。夕方の買い物を終えた、おばちゃんたちの自転車のベルが鳴り響く。タカタコージさんが突然、おもちゃ屋の外壁を指差し「あれ、なんやろ?」。見てみると、ウルトラマンや仮面ライダーの人形が吊るされている。しかし、1体だけ知らないキャラクターが…。その正体を確かめるべく、店に入る。

りんご飴食べたかった
あれなんやろ?
トリプルファイターだ
いちふく玩具のご主人

「すいません、外に飾ってある、黄色い人形が気になったんですが、あれって何のキャラクターなんですか?」。「あー、あれはトリプルファイターってゆうんや」と、いちふく玩具店店主の石部信博さん(70)。なんでも、非常に珍しいものらしい。阪神大震災の時に友人から「体、大丈夫か?」と電話があった。しかし店主ではなく、人形を心配しての電話であった。これまで、何十万円で売ってほしいとの電話が何度もかかってきたが、すべて断ってきたそうだ。これからも杭瀬のシンボルとして残していってもらいたいものだ。

いちふく玩具店をあとにし、ほどなく、映画の看板を発見。しかし、そこは映画館ではなく、喫茶店だった。映画の看板と喫茶店。この関係が気になり、喫茶店みずほの中に入る。自己紹介も忘れ、早速、看板の事を聞く。すると外の看板は、看板絵師に描いてもらったモノとわかった。マスターと話をしていると、「杭瀬には喫茶店が多いよ」と興味深い言葉。その理由は「コーヒー好きが多いからさ」と冗談まじりに答えてくれた。落ち着いた店内で、コーヒーを飲みながら雑談していると、あっとゆうまに閉店の時間になったので、店を出た。

どんな映画なんだろ?
コーヒーは有機栽培
ミックスジュースで乾杯